浣腸
ここでは、便秘解消の最終手段ともいえる、「浣腸」について解説しています。
浣腸を使った方がいい場合とは?
セルフケアでできる便秘解消の最終手段といえば、浣腸ですね。
様々な便秘解消アイテムを試しても効果が出ず、便秘薬まで飲んでも効き目がない…という人は、浣腸のお世話になることも、一つの選択肢です。「出そうだけど、なかなか出ない」こんな風に、直腸あたりに便がたまっていそうな状態だと、浣腸が有効なのだとか。
とにかく浣腸のメリットといえば、即効性の高さ。肛門に浣腸液を注入すれば、腸の粘膜が刺激されて、数分でお通じがあらわれます。
便秘薬だと、効果があらわれるまでにたいてい数時間かかるので、「いつお腹が痛くなるか分からない…」というドキドキがつきものですね。
その点、浣腸だと、数分後には…といった感じなので、時間のコントロールがつきやすくて便利です。
赤ちゃんからお年寄りまで使えるというのも◎です。
浣腸を使うにはデメリットもある
いくら浣腸の効果が高く便利だからといっても、使いすぎには要注意です。
いつも浣腸を使って便を出す習慣をつけてしまうと、自力で排便できなくなってしまいます。
また、浣腸に体が慣れてしまって、効き目が弱くなる可能性もあります。せっかく排便できたとしても、なんだか排便したような気がせず、残便感におそわれることも。
こうした「浣腸癖」がつかない程度に、浣腸は最終手段として、適度に使うようにしましょう。
浣腸の使い方
いざ浣腸の力を借りようと決意しても、何となく抵抗があったり、どう使えばいいかよく分からないものですよね。
イチジク浣腸など、市販の浣腸もよく工夫されていて、初心者でも使いやすくなっています。
ここでは、浣腸を使う手順を説明するので、自分でできるかどうか、判断基準の参考にしてみて下さい。
◎ まず、行う場所はトイレやトイレの近くがおすすめです(すぐに便意をもよおす可能性があるため)。
- 浣腸を40度ぐらいのお湯に入れて、人肌ぐらいに暖める
- 容器から浣腸液を少し出して、ノズル先端をぬらす(肛門に入れやすくするため)
- 浣腸液の入った容器を肛門にさしこんで、容器をおしながら薬液を注入する
- トイレットペーパーで肛門を押さえながら、そっと容器を取り出す(トイレットペーパーで押さえるのは、浣腸液が出てきてしまうのを防ぐため)
- 強烈な便意が起こるまで数分我慢して…スッキリ